第41章 もちろん、宮本さん本人の口から聞いたわ

夜、福田祐衣は新しい住処へと戻った。

もう家に帰っても、突然あの井上颯人の胸糞悪い顔を見なくて済む。そう思うだけで気分は最高だった。彼女は自らキッチンに立ち、簡単な小鉢を数品作ると、ワインのボトルを開けて一人で祝杯を挙げた。

ほろ酔い気分で楽しんでいたその時、不意に玄関のドアがノックされた。

祐衣の手が止まる。彼女は即座に警戒心を露わにして尋ねた。「どなたですか?」

ドアの外からは何の返事もない。静寂だけが漂っている。

瞬時に、独り暮らしの女性が被害に遭う数々の社会ニュースが祐衣の脳裏をよぎった。

彼女は警戒しながら立ち上がり、ゆっくりと玄関へ向かうと、引き出しから防犯スプレーを...

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